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椿山荘 はJR目白駅から徒歩30分位のところにあります。 現在は結婚式場、会議・宴会場、ホテルとして有名ですが、はるか昔は椿の自生する景勝の地「つばきやま」として名高かったようです。 |
江戸初期、松尾芭蕉がこの地を好み竜隠庵に4年間住んでいたことや、浮世絵版画で名高い安藤広重の作品「名所江戸百景」の中で紹介している事からもその素晴しさが伺えます。 「椿山荘」という名がつけられたのは明治時代です。元勲山県有朋公爵がこの地に居を構えた時、つばきやま にちなんで「椿山荘」と名付けました。以降 椿山荘は、築庭に優れた 山県公爵や、後にその意思を受け継いだ藤田平太郎男爵により名園として造り上げられ、それが現代に受け継がれています。 現在の椿山荘 は建て構えもすっかり近代風になり、特別な用がない限り少し入りにくい雰囲気さえあります。しかし、正面玄関からロビーを抜け、まっすぐに庭へ降りて行くと、7万m2に及ぶ林泉廻遊式庭園が広がっており、明治の名園を思わせます。当時は結婚式用のチャペルなどはなかったはずですが......。 園内は 三重塔をはじめ歴史をしのばせる文化財の数々が随所に配置されており、廻遊すると全てを鑑賞できるよう造られています。庭の半分は石と植木を中心とし、もう半分は池と滝を配した自然的な造園がされているため、散策するのも山あり坂ありで結構大変です。全て散策すると30〜40分かかってしまいますが、散策の後はロビーに隣接している「Green Lounge」でお茶とケーキを楽しむのもいいかもしれません。 晴天の日、ふらりと気軽な気持ちで訪れてみてはいかがでしょうか。〈sa〉
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